2010年7月アーカイブ

W杯南アフリカ大会。

盛り上がりましたよね!ってか、まだ終わってないのですが。
 
サムライJAPANもイイ試合を見せてくれました。
世界のBEST16ですから、
選手の皆さんは大きく胸を張って欲しいですね!
 
そんな中、
各メディアが論評をしていますが、
ひとつ気になったのが「日本選手の走破距離」。
日本はよく走ったと。。。
確かに事実でしょうね。
 
ワタクシもフィールド球技をしていた経験から、
走る、と、走らされる、走れる、それぞれ意味が違う気がします。
いずれにしても観点があるので、
「走れる」=「走ることができた」というのは事実で、
意図的に走り回ったか、
意図されて走らされたか、
真実は闇の中であります。
 
ディフェンシブなチーム戦術を成功させようとすると、
仕掛けてくる相手と同様、またはそれ以上に走ることが要求されます。
一度抜かれても、身を翻して再度ディフェンスに回ることが出来てはじめて、
相手の攻撃を食い止めることができます。
試合は同じ人数でやるわけですから、
1対1のマンツーマンを守り切れれば、点を取られることはありません。
が、確実に止められる確率は50%としたならば、
一度抜かれた相手にもう一度ディフェンスできれば、次は止められるということになります。
すなわち、
「抜かれても、走りなおせば、止められる」わけです。
 
このように幾重にもディフェンスの網をつくっていくことをバッキングと言います。
(たぶん、サッカーでも言うはず)
ボールを支配している相手オフェンスをマークしている味方ディフェンスが「もし抜かれたら」を想定して、フォローをすることを指します。
フォローする選手にもマークしなければならない相手選手が居るわけですから、
マークに50%、バッキングに50%の意識を持っていなければなりません。
 
徹底的に守る、相手に点をやらない、ためには、
一人の相手に2人かけて守るという必要があり、
すなわち、単純に考えると相手の倍の運動量が必要だということになります。
 
「攻めは最大の防御」
 
そんな言葉があります。
すなわち、
上記のおそらく普遍的な稼働システムを、
相手にやらせる時間を多くするか、自らが行う時間を多くするか、
これによって各チームの体力消耗の度合いが違ってくることになります。
 
「体力は消耗する」
 
これは普遍的なシステムです。
 
多く走らされる。
多く走ることができる。
多く走った。
 
それぞれまったく意味の違う言葉であり、
それぞれが原因ともなり、結果ともなります。
 
そんな中、帰国後の記者会見で岡田監督が口にした言葉。
彼の感覚として、彼の言葉として話した内容に少しビックリしませんでしたか?
Q.帰国した感想を
岡田監督「予定より早い帰国になったことを残念に思う。すばらしいチームだったので、できればもう1試合させてあげたかった。出場している選手、していない選手もチームが勝つために、自分たちで考えて、自分たちでプレーした。今まで私が見てきた中でも1、2を争うチームだと思っている。脈々と受け継がれている日本人の魂を持って戦ってくれたことを誇りに思う。われわれのW杯はこれで終わったが、選手はまだまだ前に向かって進んでいかなければならない。私は彼らをずっと応援して、見守ってあげたい
Q.1次リーグで2勝し、ベスト16に進んだ要因は
岡田監督「簡単には分析できないが、ひとつは日本人の良さを生かすということ。ボール際で負けないということを忠実にやりとげた。互角の戦いなら、決定力の差で負けてしまう。これ以上やりすぎたらカウンターでやられてしまうだろうとか自分たちで感じ取って、一戦一戦成長していったと思う」
Q.さらに上を目指すためには
岡田監督「それは環境です。あのW杯の試合のような厳しい試合を積んでいくこと。親善試合じゃなく、本気の試合をたくさん経験させてあげたい。そうすれば彼らは必ず伸びます」
 
 
 
誰もが感じることが出来ない、
岡田監督でしか体験できなかった事実、
そして発する言葉から様々を学ぶことができます。
 
 
そんな折、ふと思い出したのが元日本代表監督トルシエ氏の日本選手評です。
とあるスポーツ紙の2面を使って、
「日本の選手、日本人の特徴と云われるものを打破、突破した先にサムライJAPANの進化がある」
という主旨のコメントを日韓W杯後に話していたのを思い出します。
 
 
もうひとつ、
今回、日本代表がデンマーク戦後に行った記者会見のコメントを載せてみたいと思います。
 
 
岡田武史監督(SAMURAI BLUE/日本):
「引分けでもいいということで、受けに回るような戦い方をしたくないということで 立ち上がりは少し攻撃的な4ー2ー3ー1という布陣で臨みました。しかし、中盤のゾーンの間、間を使われて、ボールを回されてピンチを招いていた。急いで元の4ー3ー3に直して、なんとかディフェンスが安定した。その後、いい形でFKから2点とってくれました。2点というのは非常に怖い得点差で、2点では終われない、もう1点なんとか取りたいということで、チャンスがあったんですけと取れなくて 相手が早めにパワープレーをしてきました。しかし、選手達は動じることなくよく耐えてくれて、そしてカウンターから3点目をとってくれた。我々は理想的な展開で終わることができました。
ともかく今日、選手達が臆することなく冷静にかつ激しく戦ってくれたと。素晴らしい選手達に感謝したいです。我々のチームには、他のチームにない力があります。それはサポートメンバーを含めた27名、スタッフが、一つの目標に向かって一つになれるという、サッカーがチームスポーツということを証明しようということ。それを見事に証明してくれたと思います。
ただ、我々の終着点はここではないと思っています。次のパラグアイ戦に向けて、今日は1日リラックスさせてやりたいと思っていますが、明日からスタートしたいと思います」

Q:
日本は過去、海外でのワールドカップで勝ったことがなかったが、今回の南アフリカ大会で勝てた理由は?
「いろいろな要因があると思います。私がこの代表チームを途中から引き受けた時も、南アフリカのワールドカップは冬だから暑くないと。走れる環境にあるはずだと。走るサッカーを我々はやる。そういう意味ではこの涼しい環境は、我々にとってはプラスだったと思います。ただそれ以上に、先ほども申しましたように、苦しい状況の中をチーム一丸となった乗り越えてきて、初戦に勝てたということが、みんなの自信になったと思います。なかなか本大会で世界を相手に持っている力を出せなかったのが、今回はそういうチームの力の中で個々の力を全て出し切れるようになったことが大きいと思います」

Q:
相手が(後半)パワープレーを仕掛けてきた時、かなり長い時間だったと思います。いろいろな選択肢を持っていたかと思いますが、どういう考えで動かなかったのか?
「パワープレーに対する対策のプランというのは、確かにいくつかありました。ただ、基本的にいいボールを蹴らせない、そしてしっかり競る、こぼれ球を拾うというという原則。それにプラスして、ファウルをしないということがありました。ファウルはしてしまいましたが。
その原則をしっかりやっていたので、バランスを崩したくなかったというのが一番の要因でした。それと、あの(デンマークの)選手達にヘディングの強い選手達を入れても勝てるという保障は我々にはなかった。それだったら、周りでボールを拾っている、カバーリングしている状況で我慢した方がいいという判断でした」

Q:
先ほどデンマークの監督の話で、本田圭佑のインタビューの時に外国人の記者が「なんでこんなに日本人はアグレッシブにプレーしたのか」と聞いていたんです。点数が3?1に開き、日本はどんどん攻撃的なサッカーになってきたと。確かにそれは、岡田さんがやりたい究極の組織プレーをベースにした非常にアグレッシブなサッカーになった。そして点も取ったと。そういうような展開は、終わりよければすべて良しみたいな感じで、世界にすごくアピールできたと思うのですが、そのへんについて何かコメントいただけますか?
「正直に言うと、まだまだいろいろな意味で世界との差はあると思います。互角に攻め合ったら、我々の選手はそこそこやります。しかし同じ数のチャンスを作ったら、決定力の差でやられる可能性が大きい。あと、中盤のミスからカウンターで決定的なピンチを作られると。実際、オランダ戦も攻めに行った時、カウンターを受けて2度ほど大ピンチになっています。まずはそういうところで結果を出すということから始めて、序々に自信をつけてきて。まあ相手にもよるんですが、今日のデンマークに対しては、ひとつはメンタリティの面で受けに入らせたくなかったというのと、やはりこれからチームが成長してきているところなので、それを止めたくなかった。というようなところから、勇気を持ってリスクを冒して攻めに出ろという指示を与えていました」

Q:
先ほど少しおっしゃいましたが、グループリーグを突破して見えたものをもう少し詳しく教えてください。
「結果としてグループリーグを突破したというのはあるが、この3試合を通して、やはり世界の中でトップレベルと本気の試合をなかなかできない。ワールドカップ以外は親善試合しかできない。そういう手探りの状況の中で『実はこれぐらいできる』『これ以上無理するとやっぱりやられるんだ』ということを選手たちが肌で感じて掴み出したのは非常に大きいと思います。ボールを繋いでいくのは我々の得意なところですが、中盤で手数をかけ過ぎるとカウンターを受ける。そのへんのさじ加減と言いますか、判断が選手たちにできるようになった。自信というのが一番大きいと思います」

Q:
前半、トマソンにかなり走られて、追い切れず3回程ピンチになっていたが、そのへんの情報がなかったのか? もしくは対処は何かされたのでしょうか?
「今まで中盤を5人のゾーンで間を開けないようにして、縦パスを入れさせず横パスをさせてプレッシャーをかけるというスタンスでした。しかし、4人のゾーンにすると、幅を全部カバーできなくて、中盤とディフェンスの間、間で受けられる。そしてトマソンが(スペースに)流れた時にカバーできないと。攻撃の時は違いますが、守備の時は5枚の中盤にすると、トマソンに付いていなかなくても、ストッパーが(トマソンに)付いていって、ボランチ1枚がディフェンスラインをカバーすると。ハーフタイムにはそういう指示をしていました。事前に情報を収集していなかったわけではなくてトマソンの動きもわかっていましたが、2人のボランチだとそれに対応できなかった。できるかなと思っていたんですが、難しかったというのが現実です」

Q:
ワールドカップに入って選手起用やシステムが大幅に変わったが、それが今回のベスト16につながったと思われますか?
「今年に入ってから、結果が出なかったとかいろいろあるんですが、やはり我々のやろうとしているサッカーの中心となる選手たちの不調が、Jリーグを通しても、代表で集まっても続いていたと。(不調の選手の調子が)戻るんじゃないかという期待をしていたが、踏ん切りをつけなきゃいけないところがきて、起用法、システムを変えました。おそらくそれは、ワールドカップという重圧。日ごろ試合に出ている選手のほうが、そういう傾向が強かったし、いろいろ話してみても重圧みたいなものを感じたので、思い切ってここは決断しないといけないということでメンバーとシステムを変更しました。これはある意味で当たったと言えますが、もし重圧や不調がなかったら、前のやり方でもいけたかもしれない。これはまあ、わからないですけど、自分の中ではそう思っています」

Q:
今日の1勝は岡田監督にとって忘れられない1勝になるのでしょうか? 今夜、勝利の余韻に浸りますか?
「まあワールドカップの勝利は、どれも忘れられないのですが。ただ、自分としてはカメルーン戦での1勝のほうが大きかった。あの1勝がなかったら何もなかったと思うので、非常に印象深い1勝でした。今夜は、ホテルに帰っても深夜ですし、疲れもあるので、たぶんすっと寝ると思います」

Q:
今日までの3試合を通じて、選手の力に驚いたこと、岡田監督の予想以上に頑張った、こんなことができるのかと思ったことはあっったでしょうか?
「先ほど、中心になった選手の調子が上がらなかったと言いましたが、(調子が)戻ってきた選手もいるし、逆にそれ以外の選手が非常に調子を上げてきてくれた。プラス要素もたくさんありました。それはまず自分にとってはラッキーというか幸せなことでした。それがなければ、今はなかったと思っています。そういう選手達がここまで出来るんだという驚きもあります。
それと共に、今日の試合で(相手が)パワープレーでしてきた時に、ベンチに向かって『(阿部)勇樹を下げるのか、下げないのか』ということを尋ねてきたんです。でも私の指示の声が通らなかった、声は聞こえなかった。そうしたら彼ら(選手達)は自分達で判断して、相手が4枚になったら(中盤の)2枚が下がって対応していた。これはもう素晴らしいことだなと。ここまでできるようになったんだというのは、自分にとってうれしい驚きでした」

以上
 
 
これらの様々なコメントを通じて、
感じるのは、
「我々には自信がない」ということが前提になってやしないか、ということです。
 
 
自信がない。
 
 
さて、みなさんに質問です!
「自信がない人が仮に居たとします。自信がない人は日常どういう行動、言動をとるのでしょうか?」
想定できる、出来る限りの現象を箇条書きしてみてください!
 
……。
 
出来ましたか?^^
人と見比べてみると、面白いことに気づくことでしょう。
自分のことを問われているわけではないにもかかわらず、
「自信のない人」への印象は、そうかけ離れていないことが明らかに分かるはずです。
 
 
「自信のない人」が居るのか、居ないのか、も分かりません。
どういう要件が自信のない人と云えるのか、も分かりません。
ですが、
自信のない人とは?と聞かれれば、
なぜか、多くの人の印象はあまりかわらないのです。
 
もしかしたら、
日本人の深層心理に植えつけられてしまったものがあるのかもしれませんね。
もしそうだとしたら、教育とはおそろしいものです。。。
 
 
そんな中、
先ほどのデンマーク戦後の岡田監督のコメントに
 
>「今日の試合で(相手が)パワープレーでしてきた時に、ベンチに向かって『(阿部)勇樹を下げるのか、下げないのか』ということを尋ねてきたんです。
>でも私の指示の声が通らなかった、声は聞こえなかった。そうしたら彼ら(選手達)は自分達で判断して、相手が4枚になったら(中盤の)2枚が下がって対応していた。
>これはもう素晴らしいことだなと。ここまでできるようになったんだというのは、自分にとってうれしい驚きでした」
 
と、あります。
 
この文章の骨組みを抜き出すと、
“目的の為に必要なことを、自分で考え、自分で決めて、自分が実行する”となりましょうか。
これに岡田監督は驚きを感じていたのです。
いみじくも、トルシエ元監督の言っていた「日本チームに必要なこと」とよく似ています。
 
岡田武史監督53歳。日本代表メンバー平均年齢27.83歳。
ちなみに、日本代表の平均年齢は、全出場32チーム中では27番目にお年寄りです。
 
 
日本人のメンタリティー。
 
 
サッカーに関わらず、
自分の身の周りに起こる出来事は、自分が創り出していると云えます。
はい、確実に選んでいます。その事実を。
サッカーをやることも、今している仕事も、勉強も、恋も、自分が選んでいます。
なぜなら、今のそれを選ばなくても大丈夫だったはずです。他を選ぶこともできたはずです。
 
ですが、
「他人があることだから」「相手が決めることだから」と言ってしまいがちです。
選ぶのではなく、選ばれることに慣れてしまっている。
決めてもらうことに慣れてしまっています。
どうしてでしょうか?
前回のブログにも書きましたが、情報が不足しているからです。選択肢が多くないからです。
機会が限られていると、思い込んでいるからです。
 
他に決めてもらう。すなわち他に依存する生き方はある意味楽です。
考える必要が、決める必要がありません。
自分にとって不快なことが起これば他人のせいにし、忘却し、
自分にとって少しイイことが訪れれば、ラッキーだと喜ぶ。
 
しかしながら、これでは何も為していません。
 
訪れるものを、その時の自分の価値基準で評論しているに過ぎません。
 
自分で決めて、自分で為す!
これでこそ、人生です。
でなければ、他人の道を生きると云うことになります。
 
 
さて、
我々は「最高の人生だった!」と言うために、
今何をすべきなのでしょうか。
 
答えは…
ありません。
というより、それぞれにあります。
 
「死に際に最高の人生だった!という人はどんな人生を送った人だと思いますか?」
これを箇条書きにしてみましょう。
 
そして、
それを自分で実行できた人には、
「最高の人生だった!」と言える確率が、ウン!と増すことでしょう。
 
リスク。
基準はありません。
危険と思えば危険ですし、気づかなければ危険でもなんでもありません。
「怖い怖い」と思う人に、危険は訪れます。
 
すべては自分が招くのです。意識がつくりあげてしまうのです。
 
 
「負けない」は勝つための要件ではありますが、
負けない為の手段は、「勝つ為の最短距離」であるとは限りません。
 
「負けない為の走り」から「勝つ為の走り」へ。
勝つ為に走り、負けない為に走る。
これが共存できたチームが優勝には相応しいということでしょうか。
 
快進撃を見せるドイツチームの平均年齢は24.96歳。
全チーム中3番目の若さです。
もし、彼らがそのメンタリティーを持ち合わせているとしたならば、
誰よりも若くして多くを学ぶ努力をしたという証になるでしょう。
 
 
 
「勝つ!」という目標のために。。。

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